アジアにおけるクラウドソーシングの5つの事実


今回は、オーストラリアのデザイン系クラウドソーシングサービスDesignCrowdのCEO Alec Lynch氏が、TechCrunchに寄稿した記事をご紹介します。
元記事はこちら:Crowdsourcing Is Booming In Asia

中国のクラウドソーシングサービスは世界一の雇用主

中国のクラウドソーシングサービス猪八戒は、ユーザ数が760万人、Freelancers.com(650万人)やElance(200万人)よりも多く、世界最大規模である。
この数字は、米国防総省の従業員数320万人よりも多く、猪八戒は、世界最大の雇用主といえるかもしれない。もちろん、クラウドソーシングサイト上のワーカーはフルタイムではないので、この比較は同一条件での比較ではないが、猪八戒がいかに大きいかが理解できると思う。

中国のクラウドソーシングサービスは猪八戒以外にもたくさんある(Epweike.com, 680.com, Taskcn.com)。
実際、クラウドソーシングは中国で普及しており、Witkey(威客)というオリジナルワードまで生み出している。
しかし、TechCrunchなどのメディアは、猪八戒やWitkeyに関して触れていない。このことからも、アジアがクラウドソーシングの穴場であるといえる。

インドのヘビーユーザは平均的なアメリカ人の40倍稼ぐ

英語ベースのクラウドソーシングサービスは、インドのヘビーユーザに支配されつつある。
例えば、Elanceでの稼ぎTOP25のユーザのうち、半分以上はインドのユーザである。
インドのTOP3ユーザは、累計で1,700万ドル、直近1年間で400ドル万をElance上で稼いでる。これは、平均して100万ドルを稼いでる計算になり、平均的なアメリカ人の約40倍の稼ぎである。

インドの平均年収は、1,410ドルであるのに対して、クラウドソーシングでは月に1万ドルを稼ぐことも可能である。インド人が英語圏のクラウドソーシングサービスを好む理由がよくわかる。
インドは、世界第二位の人口大国であると同時に、世界第二位の英語話者を抱える国である。これがインドでクラウドソーシングの利用が爆発的に伸びている理由である。

中国のサービスは、中国人がオンライン上で稼ぎを得るのに寄与するが、インド人は、彼らのスキルを輸出し、北米やイギリス、オーストラリアから稼ぎを得るだろう。
その結果、インドの経済が発展する。

今後5年間で4倍になるクラウドワーカー

多くの人は気づいていないかもしれないが、世界中の英語話者の60%は、アジア(インド、パキスタン、フィリピン)にいる。
彼らは仕事に飢えているが、まだオンライン上に来ていない潜在的なクラウドソーシングユーザである。なぜなら、アメリカのインターネット普及率79%に対して、アジアのそれは27.5%だからである。

低いインターネット普及率にも関わらず、クラウドソーシングサービス上には、既にアジアのユーザが沢山いる。
もし、今後5年間でインターネット普及率が2倍になり、クラウドソーシングサービスの利用率も2倍になった場合、アジアのワーカー数は4倍にまで膨れ上がる。

オーストラリアは世界的なクラウドソーシングのハブ

オーストラリアは、様々な軸のクラウドソーシングサービスでリーダシップを取っている。
Freelancers.comは、中国を除くとNo1のオンラインアウトソーシングサイトである。
Envatoが運営するthemeforestは、世界最大のWordpressテーマのマーケットプレイスであり、iStockphotoより多くの訪問者を惹きつけている。
データサイエンスに特化したkaggleは、今では米InnoCentiveより大きくなり、世界最大のクラウドソーシングプロジェクトととなる、300万ドルのデータ分析コンテストを開催している。
オーストラリアは、デザインクラウドソーシングの分野も2大プレイヤーで牛耳っており、No2はDesignCrowdである。

熾烈な競争は既に始まっている

クラウドソーシングが、グラフィックデザインや写真業界を崩壊しようとしている一方で、興味深い脇筋は、アジアにおける競争である。
ShutterstockとiStockphotoは、日本語、中国語、韓国語に対応したし、DesignCrowdは、2012年11月にインド、シンガポール、フィリピンでサービス提供を開始した。

更に興味深い傾向は、アジアのクラウドソーシングサービスが、英語圏市場に攻め入っていることである。
猪八戒は、別サービスとしてWitmart.comをローンチしている。それほど人気のサービスにはなっていないが、アジアにおける密かなクラウドソーシング競争の一部である。

まとめ

アジアにおけるクラウドソーシングはブームなっており、スピードダウンすることはない。
もしあなたが、クラウドソーシングサービスを始めようとしている、既に提供されているサービス運営会社の従業員であるまたは投資家であるのなら、グローバルに大きく考えるべきである。
中国とインドを考えるべきである。オーストラリアとフィリピンを考えるべきである。
クラウドソーシングはアジア、世界中でブームになってきており、世界的に1つの大きな機会である。


One thought on “アジアにおけるクラウドソーシングの5つの事実

  1. Pingback: ワークスタイル総合支援ポータルサイト:Lifeness.jp(ライフネス.jp) | アジアにおけるクラウドソーシングブーム

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>